ZX-10 ZZRエンジン搭載計画


2003/01/25-2003/02/01  エンジン入手、全バラ決行
hidewwoのZX-10は、実は購入時からアイドリング〜低回転域において不整脈が発生していた。 いろいろと原因追求した結果、どうやら#2燃焼室の圧縮比が他燃焼室と比較して低かったのが原因だったようだ。 腰上OHが必要と判明したので、どうせならZZR1100のエンジンに載せ換えてしまおうという、とてつもない計画が持ち上がった。 ヤフオクで落札したエンジン、走行距離は不明(実動らしいが…)。結局OHが必要のようだ。 1月〜2月初旬にかけて、とりあえずガーレージにて全バラ決行。まぁ何とかなるでしょ…

(L)買ってきたエンジン
(R)とりあえず何も考えずオイルパンからやっつける。

(L)勢いに任せヘッドもばらし始める
(R)鬼のように硬いスタッドを回して獲ったヘッド。今後OHのほとんどの時間をこいつに費やす事に なろうとは、このときは誰も知らなかった…

残りの部品。この後ガチャガチャとシリンダ、ピストンを外し、腰下は後日ばらかした。
2003/05/10  ギヤ抜け対策
全バラ決行後、何故かポートの鏡面化を開始(自己満企画)。それに平行して2速のギヤ抜け対策を行った。 使用部品はGPZ1100 (E型)用のカウンタ側トップギヤ。このギヤは、C型純正と比較すると噛み合いドック部の厚みが厚くなって おり、ギヤが抜けにくくなる。ボルトオンで装着可能なので、腰下をバラす機会があれば是非とも実施したい改造だ。 ちなみに、この作業によって初めて二輪のトランスミッションの構造を理解しました。

(L)とりあえずばらしてみる。
(R)指差しているのがGPZ用のギヤ。噛合い部の厚みが違う

(L)黒っぽいのがC用純正、白っぽいのがE用純正。写真じゃ違いがわかりにくいかな?
(R)ミッションを載せてケースを合わせる。このときはまだコンロッドもついてない。

下から見るとこんなです。
2003/05/17  ポート加工中。。。
ポート鏡面加工中の写真。PROXXON製のルータでカーボンをある程度やっつけ、後はひたすら手作業。 ペーパーあては#40、80、120、320、800、1200の順で行い、トドメはWAKOSのメタルコンパウンド。 1ポート仕上げるために、おおよそ2.5〜4時間程を要する。しかも指はボロボロ。風呂に入るたび脱皮する(笑)。 4月頃から本格的に始めたのだが、16ポート全てが完了したのは八月半ば。 自分のバイクだからこそこれほどの手間をかけられるが、人に頼まれても絶対にやりたくない仕事だ。

2003/08/30  バルブ鏡面化開始、腰下組立
ポート鏡面化が完了し、やっとバルブ鏡面化にも着手し始めた。それに並行して腰下組立も開始。
実はこの日よりも前に、クランクとミッションを載せてケースを組立てていたのだが、シフトフォークは クランクを割った状態でないと取り付けられない事が判明(汁)泣く泣く再分割して組み立てた。がー氏のご協力に感謝。

(L)手前側の2つは鏡面化済み。わかりにくいな〜。
(R)シフトフォーク。こいつらが後から入れられないとは知らなかった。。

(L)そしてついに運命の瞬間。上下ケースをあわせる(2回目)
(R)作業中の一コマ。パンツ丸出しが俺。

やっとエンジンらしくなってきたかな・・・?
2003/09/27  さらば1000cc
ちょいとフライング気味だが、10のエンジン下ろしプロジェクトが勃発。

(L)11エンジン。あとはクラッチ、オイルポンプ取り付けで腰下完。
(R)まずは外装を引っぺがす。

(L)ニンザスならぬテンザス。
(R)ジャッキを入れるため、アンダーチューブとオイルパンを外す。

3人がかりでついに落城。その後必要なパーツを外して永眠(?) 11エンジンが完成次第ヤフオク流しですね。
2003/11/08  エンジンコンバート開始
腰下のみのエンジンを車体に積載し、ついにZX-10はZX-11へと正常進化を遂げた(つもり)。

(L)腰下のみのエンジンをジャッキに。
(R)空っぽの車体。バフが曇ってるな〜。

(L)車体下にエンジンを運ぶ。
(R)ャッキを上げてエンジンをマウント位置に合わせる。

後部マウントボルトを入れて仮止め、アンダーチューブを取り付けてコンバート完了。 やっとエンジンが載りました。もうすぐ完成ですかね。
2003/11/29-2003/11/30  The Vieutiful Engine
ついに集大成。ここにきて今まで注ぎ込んだ金と時間たちが美しく花開く。 魅よ、この美しきパーツたちを!!

まさにBeautiful、いや、むしろViewtifulと言っても過言ではないWISECOピストン。

(L)美しきクロスハッチングの施されたシリンダとワイセコピストン。
(R)ワイセコに引けをとらず輝きを放つバルブたち(燃焼室が汚いのはご愛嬌。あとでちゃんと掃除してます)。

今回のOHのほとんどの時間を費やしたと言っても過言ではないポート。 特に段つき修正などは行わなかった。バルブを入れると乱反射して怪しい光彩を放つ。もう二度とやらない(笑)
2003/12/07  FCR洗浄
ひとまずエンジンの外形がほぼ完成し、残すは吸排気バルブのシムのみとなった。 この日は来年以降に向けてFCRバラシ&洗浄を実施した。

(L)とりあえず外せるスクリュー類を外した状態のFCR。
(R)各パーツを洗浄して組み付ける。こいつを組み込むのはいつの日か…
2003/12/14  悪夢
注文していたシムが届き、ついに復活の狼煙を上げる日が来る。しかし…
(L)数ヶ月ぶりに付けられたツキギTR管。なんか薄汚い…。
(R)バルタイ調整を終わらせ、やっとここにもフタができる。

DYNOJET付きのキャブを組み付け、燃料を送り込んで始動させる。しばらくセルを回し、ついにエンジンがかかった!! しかし、しばらく回していたところエンジンから異常な音が!!HONDAのマシンから発せられる音を異常に大きくしたような音だ。 さらにオイル窓を見ると、入れたばかりのオイルがコーヒー牛乳に!!?まさにエマージェンシー。 そしてメンタル的に徹底的に追い込みをかけられたような気分に陥る。バイク屋の慎一郎さんは、一発でかかるだけでも立派と慰めてくれたが、 やはり今まで築き上げてきた"一端のマシン屋"としてのプライドは苦茶味噌に粉砕された。
悩んでも仕方がない。問題を片付けねば。まずはオイルの乳化原因を追究しようと思い、ウォーターポンプを10についていたものと交換。 あとは怪しいとすれば、ヘッド、シリンダ間のウォータージャケットからの水漏れだが、コレは現状では対処出来ないので後回しとする。
続いて音の発生源をたどる。腰下あたりから聞こえているようだが…クラッチを外して始動するも変化なし。クラッチカバーを 外して始動しても、オルタネータチェーンのテンショナーを外して始動しても変わらずだ。念のためカムチェーンテンションを 若干緩めて始動しても変わらずだ…。結局良くわからないが、スタータークラッチ回りの部品も変えておこうと思い、結局再度 全バラすることに。。
2003/12/21  REBORN
エンジンをばらし、異音の原因を突き止める。原因はバランサーの位置決め不良だった。 俺にとってバランサーは未知の物体だったが、適当に組み上げても最後にスクリューでいくらでも調整できるものと思っていた。 実際は、ZX10・11エンジンは#1,4をTDCに合せてバランサーのマークを所定の位置に持っていってクランクを組み立てる必要がある。 サービスマニュアルが英語のため、重要な項目を見逃してしまった。。また、オイルの乳化は始動直後に発生するごく当たり前の 現象との事。
そして今度こそ復活の狼煙が上がった。約一年という長い期間を費やしたが、とても良い経験だった。ご協力いただいた皆様、 どうもありがとうございましたm(_ _)m

(L)先週まで組みあがっていたエンジンを一瞬でこの状態まで追い込む。
(R)ばらしついでにスタータークラッチを交換。

(L)バランサ&シフトフォークを正確に合せてクランクケースを組み、シリンダを載せる
(R)エンジンをマウントして、ヘッド回りの部品を組み、ついにZX-10がZX-11(B2)として目覚める。