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R&P キャブオーバーフロー

先日完成したR&Pだが、走行中にガソリンがダダ漏れしてしまうようになったとの事で原因究明と対策に乗り出した。 そもそもオーバーフローが発生する原因は何なのか?ここで実際に分解する前に改めて考えることにした。
よくあるオーバーフローの原因としては、


・ボディとフロートカバーの合わせ面パッキンの劣化
・フロートバルブ(通称ロケット)の劣化、ゴミの噛み込み
・油面調整不良


といったところであろうか。オーバーホール時にパッキンは交換している。ガソリンが吹き出るの場所もオーバーフロー用のドレンホースからなので、 フロートバルブ周りの不良だろうと大方の予想をつけ、キャブの分解を始めたはいいが…


(L)こいつが問題のキャブ。
(R)フロートバルブあたり面には特に異常なし。



(L)パッキンとドレンボルトにも特に異常なし。漏れる場所も違うし今回は関係ないだろう
(R)フロートバルブもちゃんとガスを止めてるみたいだ。油面が狂ったのか?

ここで組み付け時にフロートを持ってみると、「シャバシャバッ」
ん…?なんだこの音??フロートを振ってみると中から音がするではないか!
旧車に良く見られる真鍮製フロート特有の現象なのだろうか、何とフロートに穴が開いているっ…!
フロートに穴が開くことで浮力が失われ、フロートバルブを閉じることが出来なくなってたのだ。フロートを新品に交換すれば問題は解決するが 恒久的な対策にはならないと思い、他車流用で安価に修理しようと考えた。



(L)エイプ100純正キャブ。オークションで3000円ぐらい。樹脂製フロートで老後も安心だ。
(R)近年のホンダ車に採用されているパイロットエアスクリュー。排ガス対策のため?



(L)もちろん全バラオーバーホール。
(R)さすが同系車種。マニホールドも純正のままでOK。



車体にも干渉せず無事に取り付け完了。キャブ口径がR&P純正のほうが大きく、セッティングも容易だった。 まぁとりあえず問題は解決したのでよしとしよう。
後日知ったのだが旧車のフロートの穴あきは半田によるろう付けで対策するのだとか。 まぁ真鍮フロートの車種に触れる機会は少ないが、そのような機会があれば試してみたいと思う。